子どもさまの生命維持換気装置 研修会を事務所で開催
お知らせ
医療的ケア児者を対象とした呼吸管理の研修会を行いました。
看護職チームとリハビリ職チームに分かれて研修を受けた後、合同ミーテイングへ。
過去にも携わらせて頂いた医療的ケア児さまの在宅看護リハ、
安心して家族様がみんな地域で暮らしていただけるようにスペシャリストの地域医療介護従事者がんばらせていただきます。
ちなみに、、、
⃝医療的ケア児とは、医学の進歩を背景として、NICU(新生児特定集中治療室)等に長期入院した後、
引き続き 人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な子どものことです。
「医療的ケア児支援法」の要点
2021年6月11日に参院本会議にて全会一致で可決・成立したのが
「医療的ケア児支援法」(医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律)です。
【官報】医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律
同年9月18日より施行となるこの新法の要点は以下のとおりです。
●医療的ケア児への支援が国や自治体の「責務」として明文化された
○医療的ケア児がいる保育所・学校等への支援
○支援を行う人材の確保 など
●保育所や学校の設置者の「責務」が明文化された
○看護師や喀痰吸引が可能な保育士の保育所への配置
○学校への看護師等の配置
○医療的ケア児がその他児童と教育を受けられるような最大限の配慮 など
●医療的ケア児支援センターの設置
○全国どの地域でも格差なく制度や相談を受けられる支援
○これまで病院や事業所などバラバラだった窓口を一本化し「たらいまわし」を防ぐ
○福祉や教育現場など関係機関への情報提供、研修を行う
○18歳以降も適切な医療福祉サービスを「切れ目なく」受けられるよう支援する など
法施行後のリハビリ職への影響
医療的ケア児の成長にとって、リハビリ職も病院での治療中だけでなく在宅生活を支える重要なポジションにあたります。
- 期待される役割として、
- ○療育施設での訓練
- ○医療的ケア児を受け入れる児童発達支援施設で家庭でもできる機能訓練や環境調整の方法を保護者に紹介する
- ○子どもがより外出しやすいような工夫を一緒に考える
といった支援があります。
当事者である子どもの立場に立った支援はもちろん、保護者の目線でも理解や共感をしながらかかわることが、
医療的ケア児の成長する環境をより良くしていくことに貢献します。
医療的ケア児支援法で活躍の場も増えるが、専門職の認識が問われる!
医療的ケア児支援法が施行されることで、当事者親子の利用できる制度やサービスが増え、医療職やリハビリ職の活躍の場も広がることでしょう。
かかわる際には、医療的ケア児への対応方法はもちろん、保護者の置かれている現状についての理解も重要になります。
今後の医療の進歩に比例し、医療的ケア児はさらに増加すると推測されますので、医療福祉チーム全体で研鑽に努めて参りたいところです。
湖上ゆうこさん2021年09月30日の『リハビリ職も知っておきたい新法医療的ケア児支援法の要点』をチョイスさせていただきました。